今日は、令和7年度 第27問について解説します。

令和7年度賃貸不動産経営管理士試験 第27

相隣関係に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 

ア  土地の所有者は、境界付近における建物の修繕のため必要な範囲内で、隣地を使用することができる。


イ  土地の所有者は、他の土地に設備を設置しなければガスの供給を受けることができないときは、ガスの供給を受けるため必要な範囲内で、他の土地に設備を設置することができる。


ウ  隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、急迫の事情がある場合であっても、竹木の所有者に枝を切除するよう催告したにもかかわらず、竹木の所有者が相当の期間内に切除しないときでなければ、土地所有者は、自ら越境した枝を切除することができない。


エ  隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、竹木の所有者に根を切除するよう催告し、竹木の所有者が相当の期間内に切除しないときでなければ、土地所有者は、自ら越境した根を切除することができない。

1  ア、イ

2  ア、エ

3  イ、ウ

4  ウ、エ

 

 

 

解説

相隣関係に関する問題です。

 

それではさっそく選択肢を確認しましょう。

 


選択肢 ア

土地の所有者は、境界付近における建物の修繕のため必要な範囲内で、隣地を使用することができる。

 

〇適切です。

土地の所有者には、以下の目的のため必要な範囲内で、隣地の使用が認められています。

① 境界またはその付近における障壁、建物その他の工作物の築造、収去または修繕
② 境界標の調査または境界に関する測量
③ 境界線を越える枝の切取りが許される場合の枝の切取り

選択肢の説明のとおり、境界付近における建物の修繕のため必要な範囲内で、隣地を使用することができますので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 イ

土地の所有者は、他の土地に設備を設置しなければガスの供給を受けることができないときは、ガスの供給を受けるため必要な範囲内で、他の土地に設備を設置することができる。

 

〇適切です。

土地の所有者は、電気・ガス・水道水などのライフラインの継続的給付を受けるために必要であり、
かつ他の土地に設備を設置するか、他人が所有する設備を使用しなければならない場合には、
必要な範囲内で、他の土地に設備を設置し、または他人の設備を使用することが認められます。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ウ

隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、急迫の事情がある場合であっても、竹木の所有者に枝を切除するよう催告したにもかかわらず、竹木の所有者が相当の期間内に切除しないときでなければ、土地所有者は、自ら越境した枝を切除することができない

 

×不適切です

隣地の竹木の枝が境界線を越えている場合で、催告しても相当期間内に切除されないとき、竹木の所有者や所在が不明なとき、又は急迫の事情があるときには、自ら枝を切り取ることができます。

つまり、隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、急迫の事情があるときには、自ら枝を切り取ることができます。また、竹木の所有者に枝を切除するよう催告したにもかかわらず、竹木の所有者が相当の期間内に切除しないとき、土地所有者は、自ら越境した枝を切除することができます。よってこの選択肢は不適切です。

 


選択肢 エ

隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、竹木の所有者に根を切除するよう催告し、竹木の所有者が相当の期間内に切除しないときでなければ、土地所有者は、自ら越境した根を切除することができない

 

×不適切です

境界線を越えているのが竹木の根であれば、所有者への請求や催告を要せず、その根を切り取ることができます。

つまり、隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、土地所有者は、自ら越境した根を切除することができます(特段の手続きを必要としません)。よってこの選択肢は不適切です。

 


 

以上から、正しい選択肢の組合せはア、イですので、正解は選択肢①となります。

 

 

 

2026年度版 一発合格まとめシートは準備中です!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA